It must notice.  element from bicycle.
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残布のカバン
IMG_0886.jpg
企画進行の大詰めに差し掛かり、
いつもの数倍の事が同時進行で進む恒例のシーズン佳境。

モノを作るって、どんなものでも本当に面白いです。

と、感じるようになったのは、実は極最近で、
それまでは、どちらかと言えば苦痛の方が大きかったんです。

私が作るものは、お店という箱か、ウェアだったりするんですが、
数年前までは、いわゆる「0から1」の道程が、とてつもなく長く、
そして高い壁が立ち、攻略しきれない事の方が多かったんです。

ですが、ある事を境に、その壁が無くなりました。
というより、元々、そこに壁は無かったんです。
そこに壁がある様に見えていた原因は「主語の喪失」でした。

その事に気づいたのは前職での、ちょっとした遊びがキッカケでした。


前職場ではデニムを扱う仕事でしたので、必然、毎日残布と呼ばれる
余り生地が出ていました。
それをいつもは作業場のカーテンやマット様に継いだり、自分達の作業用ポーチにするなど、
なんとはなく賄い的に使う事がほとんどでしたが、
そんなある日。
ある馴染みお客様ご夫妻が家族全員でご来店されました。
というよりも、いつもより二人増えていたというのが本当なのですが。
走り回る事が何よりも楽しい、小さな男の子と女の子。
「ここなら良いかなぁと思って。迷惑じゃない?」
と申し訳なさそうですが、当時の私と私の相棒は、見た目以上に、
実は子どもになつかれるという事実。

結果、
数分後には・・・
その子たちは、私達の頭の上に鎮座する結末。

ですが、やはり子どもですから、スグ飽きる。
追っかけまわす。
頭の上に鎮座。
追っかけまわす。
頭・・・

グロッキー・・・

彼らは坪庭の置き石に次の照準を合わせ、突撃して行った様を見ながら、
ムチ打ち防止の対策を練らねばと、ふと目に入ったのが、
デニムの残布。

たまたまボビンには20番の赤い綿糸が乗っていて、
加工デニムの柔らかい裾環を選び、
ひっくり返し、切り放し部分を縫い、
またひっくり返し、余ったループを両側に縫いつけ、
表の部分にガタガタのハートマークをステッチを入れたところで、
坪庭の置き石を両手一杯に抱えた彼らに気付かれて、
「何してんの?」
で、ヒョイと二人の頭からその物を掛け、
「これに入れて持って帰り」
見た目は時代劇にでも出てくるような布袋で、キレイとは程遠い代物ですが、
彼らは自分達だけのために作られたことがとても嬉しかったようで、
小さい手一杯に抱えた置き石を戻しに行ったかと思えば、
そのカバンらしきものに入れる資格のある石を数十分かけて選んでいました。

私にとっては、ほんの時間つぶしでした。
「子どもってキレイな形の石とか、なぜか好きなんで、持って帰ると言うだろうな」
「石だけの入ったショッパーを持って帰るのも微妙だし・・・」
くらいの軽い気持ちでした。

誰かの裾を詰めた後に出た、見る人によっては「ゴミ」かもしれない残布。
その残布を数メーターの糸とループで形にしただけの代物。

ですが、それが何よりも嬉しいと喜ぶ子ども。

何事も作られるには目的があって、それを使う人が居て、
それが何かの役に立つ。

役に立つ事が、用途なのか、気分を上げる事なのかは其々ですが、
「何のため?」という主語があれば、事は容易い。
(実際には全然容易くはないですが・・・)

逆もまた真。

という様な結論に至ってからは、一転、モノ作りがこんなに面白いのかと、
実感するようになりました。


という訳で、今進めていますのは、
ツーキニスト・ウェア。

ですが、自転車で通勤する人が、全員スーツだとは思えないですし、
普通のウェアの方が多いんではとも感じています。
それにサイクルウェアを着ることが目的ではなく、
自転車に乗って、行く先に目的がある様に思いますので、
その辺りを
「◯△□×◯△□×◯△□×?!◯△□×!!!!!・・・」
などと色々やりながら、行き詰まると「あのカバン」の事を思い出します。

ん?!

カバンの事を思い出したって事は、行き詰まっているのか?自分。



いや、大丈夫のはずです。


・・・念のために、もう一型、産んでから寝ます。

2010'01'26(Tue)02:46 [ a wardrobe ] CM0. TB0 . TOP ▲
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